福岡県立美術館で展覧会「中村研一と中村琢二」 絵画80点など展示
展覧会「中村研一と中村琢二」が現在、福岡県立美術館(福岡市中央区天神5)4階展示室で開催されている。(天神経済新聞) 【写真】会場の様子 中村研一(1895~1967)と中村琢二(1897~1988)は福岡県宗像市出身の兄弟で画家。同館では、これまでそれぞれの展覧会は開催していたが、二人展としては初めての開催となる。 同館学芸員の高山百合さんは「それぞれが画家として大成した様子を伝えたいと今回の二人展を企画した。似ていないようで似ている2人の画業と作品を、この展覧会を通じて味わってほしい」と話す。 同展では、「重なり合う、まなざし。」をテーマに、初公開の作品を含む絵画を、それぞれ40点、計80点を展示するほか、2人の年表や資料、写真、ゆかりの物などを紹介する。 今回の展覧会は、同館と地元の個人コレクター2人の3者の所蔵品で構成し、コレクターの活動や思いにもスポットを当て、検証しているという。高山さんは「これだけの規模、質の展覧会を、個人コレクターの作品を主として実現することはなかなか難しい」と話す。 会場は、2人が画家になるまでの章や、研一の作品を軸に琢二との違い、琢二の作品を軸に研一との違いを見比べる章など、5つの章で構成。同じような風景、題材を描いた互いの作品を並べて展示するなど、作品やエピソードで見比べながら鑑賞できるように展示する。 企画展図録(1,000円)、ポストカード(150円)も販売する。 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館(1月13日は開館、翌14日は休館)。入館料は、一般=500円、高大生=200円、小中生=100円。未就学児無料。2月2日まで。
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