危険箇所を「まち歩き」でチェック 防災計画策定へ 福島県いわき市内郷内町地区の住民
福島県いわき市内郷内町地区の地区防災計画策定に向けた「防災まち歩き」は12月1日、内郷内町立町集会所を拠点に行われた。大雨や地震が発生した際に想定される危険箇所を地域住民がまち歩きでチェックした後、ワークショップで危険箇所を反映させた「地区防災マップ」の策定に取り組んだ。今後、現場写真を入れて地区防災マップをデータ化し、地区防災計画に盛り込む。 今回は県の地区防災計画策定支援事業として内町町内会と内町自主防災会が主催し、県と市が協力した。地域住民約30人が参加した。 参加者は内郷内町立町集会所に集合した後、4班に分かれてまち歩きに出発。地区内を巡りながら、大雨や地震が発生した際に災害の危険性が高いと思われる箇所をそれぞれチェックした。まち歩きに続いて集会所でワークショップを行い、チェックした箇所を紙の地図上に記した。また、豚汁の炊き出し訓練も併せて行われた。 今後、地区防災マップをデータ化し、地区防災計画に盛り込む。地区防災計画は要支援者の情報などを反映させたうえで完成させる。市災害対策課によると、現在、地区防災計画は市内8カ所で策定済みで、市の地域防災計画にひもづけられ、防災行政に生かされる。
(いわき版)