弘前舞台の映画「冬物語」、上映期間延長 弘前好きの監督の作品
弘前を舞台にした自主制作短編映画「冬物語 a Tale of Winter」の上映期間が12月26日まで延長する。(弘前経済新聞) 【写真】「名曲&珈琲ひまわり」が登場するシーン 弘前に住む脚本家が東京から来たグラフィックデザイナーに一目ぼれをして、弘前を一緒に巡るという同映画。監督・脚本を務めたのは東京在住の奥野俊作さん。青森県が制作した「青天の霹靂」のテレビCM撮影で青森へ来たことがきっかけで、同映画の制作に至った。 「初めて弘前を訪れたのは2014(平成26)年。街に歴史と文化があり、歩いて回れるコンパクトさが好きになった。文化的感度が高い人や店が、小さなエリアに密集している印象があり、映画にも登場させた。2022年には一人で街歩きをして開放感と寂寥感を同時に覚え、一人旅に向いている街と感じた」と奥野さん。 撮影場所は、弘前れんが倉庫美術館や弘前公園のほか、JOYPOPS(弘前市土手町)、カレー&コーヒーかわしま(土手町)、戸田うちわ餅店(銅屋町)、名曲&珈琲ひまわり(坂本町)、Robbin's Nest(大町1)など。店の店主が登場するシーンもある。 上映はイオンシネマ弘前とアップリンク吉祥寺で、12月6日から2週間限定の予定だったが、延長が決定。イオンシネマ弘前では12月26日まで上映する。 奥野さんによると、アップリンク吉祥寺では週末の上映回で満席が続き、公開が延長したという。「シネコンの大作に挟まれた年末に、自主制作映画の上映が延長したこと、『普通に考えてあり得ない』と配給協力の人が驚いていた。弘前の冬の小さな奇跡なのかもしれない」と話す。 上映時間は66分。
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