日本生命の関連会社で既契約受託事業をグローバルに展開するレゾリューションライフが、オーストラリアの保険・金融大手サンコープが運営するニュージーランド（ＮＺ）の生命保険事業アステロン・ライフ（Asteron Life）を買収することが分かった。買収額は４億1,000万ＮＺドル（約374億円）で、レゾリューションライフはＮＺの生保業界で２番手となる。サンコープは事業内容を簡素化し、損保事業に焦点を絞る狙いだ。 　レゾリューションライフはバミューダや英国、米国、オーストラリアに拠点を置き、ＮＺの生保市場シェアも大きい。日本生命は昨年約1,110億円（当時のレート）の追加出資を行い、関連会社化していた。 　レゾリューションライフによる買収後も、アステロンは同じブランド名で独立事業として運営される見通し。取引には各規制当局の承認が必要で、サンコープは９カ月以内に手続きを完了できると見込んでいる。 　サンコープはＮＺでは他に、ＡＡとヴェロ・インシュアランスの２ブランドの下で損保事業を運営しており、アステロン放出による事業スリム化により、住宅、自動車、家財などの保険に注力する計画だ。 　サンコープは２月、銀行部門をオーストラリア・ニュージーランド銀行（ＡＮＺ）に売却する計画に関して、必要な承認手続きを終えたばかり。一方レゾリューションライフは21年に、オーストラリアの金融大手ＡＭＰから生保事業の買収を完了していた。