桂由美追悼ファッションショーが開催、ファーストルックは冨永愛
ショー冒頭の演出について飯野は、「まずは追悼の気持ちを表現するため、桂が生前から望んでいた秋川さんの歌を桂の言葉の映像から繋げて始めたかった。そして、“世界一軽いドレス”をトップにもってくることは3人のデザイナーの意見がぴったりと一致。後から冨永さんが出演してくださることになり、これしかないと運命的なものを感じました」と説明。 アクセサリーデザイナーを務める藤原は、「ドレスだけでなくターバンやアクセサリーなど『桂ならどうするか』を考えながらコーディネートしたのはもちろん、最後に桂を登場させることで観る方を驚かせたかった。笑ったり泣いたり感動したり、いろいろな気持ちになりながら見ていただきたいと思って作ったショーでした」と話した。 また、森永は今回のショーについて「今回こだわったのは『100点にする」ということ。きっと桂もそう言ったであろうという思いを念頭に置きながら作り上げていきました」と言及。「桂はアーティストは好きなものを作ればいいけれども、デザイナーはお客様がそれを買ってくれて初めて意味がある。常にお客様のことを第一に考えてデザインするということを、デザイナー3人ともに今後も大事にしながらやっていきたい」と今後の新体制始動に向けた思いを語った。 公私共に親交があったという假屋崎は、「桂さんとは30年以上の付き合い。今回は先生への恩返しをテーマに、真心を込めて徹夜で仕上げました」と会場装花について説明。「今日のショーを拝見して思ったのは、先生がまだ生きていらっしゃるような気がしてならないということ。そして、これから3人体制になるユミカツラには『未来があるな』と感じ、期待感で胸がいっぱいになりました」とコメントした。 現在、ユミ カツラは来年に控えるブランド60周年に向けた計画を練っている段階だといい、形式は未定であるもののイベントの開催を予定。また、今後も年1回はブランドとして新作コレクションの発表を行っていくとしている。