東京エールワークスで飲んだら後日、意外なところでつながった(上)
酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記(70) 3月のことだ。相棒(クラフトビール飲みに付き合ってくれる人を僕はこう呼んでいる)のMさんと飲む約束をしたが、まだ店が決まっていなかった。以前に一緒に飲んだ店では面白みに欠ける。「お任せします」と言われた手前、Mさんも僕も初めての場所がいいと思案した。 そういえば、ジャパンブルワーズカップへ行った際、「ウコンの力」が入っていた袋に「クラフトビールが好きな人たちのためのレストラン検索ガイド」というキャッチコピーの検索サイトのチラシが入っていたな、と思い出した。袋を探ると「ピンタップ」という名前の検索サイトだった。「こだわりの検索」の中に「ブルワリー併設」「ブルワリー直営」というのもあり、検索結果の並び順の中には「最近オープンした順」や「現在地から近い順」のほかに「ビールタップの多い順」があるのもうれしい。 お店の形態「ブルワリー直営」、エリア「東京」、ビールの国情報「日本」、「ビールタップの多い順」で検索してみると、2番目に掲示されていたのが「Tokyo Aleworks Station Taproom(東京エールワークス ステーションタップルーム)有楽町」だった(一番上に掲示されたのはタップ数38の「Beer Barうしとら壱号店」だが、僕が行ったことのある店だし、Mさんと飲むにはちょっと遠い)。 東京エールワークス有楽町のタップ数は21。なかなかの数だ。店のサイトを開くと、21中19タップで自家醸造ビールをつなげている(残る2つはビールでなくハイボール)。IPAの種類も多い。会社からも近いしMさんにとっても有楽町はアクセスがいい。ここに決めた。 東京エールワークスのビールはこれまで飲んだことがあったけ?とビールメモを開くと、「センター街IPA」と「ザ・ホップ・サムライ」飲んでいた。だいぶ前のことだったので忘れていた。メモの短評によると、前者は「クリアなややブラウンな、説明によると深みのある古き良きアメリカンIPA。ホッピーでややモルト感もあるが、やっぱりアメリカンIPA。アルコール度数7%」で、後者は「ライインペリアルIPA 濃いヘイジーWIPA。苦味しっかり、モルト感しっかり。アルコール感も強い。8・5%」だった。ほかに「インクホーンブルーイング」が、自身のブルワリーで醸造を始める前に東京エールワークスの醸造所を借りて造った(いわゆるOEM=Original Equipment Manufacturingの)「クロスハッチ」も飲んでいる。 予定より少し前に着いて店を眺めると、左側と右側では営業形態が違うようだ。左は立ち飲みがメインで、右はテーブル席(カウンターにも座れる席がある)。あとでサイトを見たら<左側はパブ形式でキャッシュ・オン・スタイル(ご注文の都度、お会計する)と瓶ビール、グラウラーでの量り売りなど専用スペース。右側はじっくりとお食事を一緒に味わいたい後会計方式です>とあった。予約していた僕らは右側だった。