8月1日から18日まで誕生寺境内に3000本の竹灯籠 鴨川(千葉県)
鴨川市小湊にある日蓮宗大本山誕生寺の仁王門をライトアップして、3000本の竹灯籠をともすイベント「日蓮のあかり」(日蓮聖人生誕記念イベント実行委員会主催)が、8月1日から18日まで開催される。今年は「連夜の花火IN天津小湊」と同時開催で、実行委は訪れる観光客の増加に期待している。 小湊地区の観光業団体や誕生寺などでつくる実行委が、日蓮聖人生誕800年の記念イベントの一つとして、令和2年に初開催。地域をPRする目的でこれまで続けて開催している。 これまでは、日蓮聖人の誕生日(2月16日)に合わせて開催していたが、実行委によると「冬季、夜間の屋外イベントで、来客数が増えなかった」という。そこで、小湊地域の夏季イベントとして定着している連夜の花火と開催期間を合わせ、集客の相乗効果を狙っている。 期間中は仁王門前の階段に、発光ダイオード(LED)ライトを内蔵した竹灯籠を設置。午後4時から10時ごろまで点灯し、厳かな光景をつくりだす。 実行委は「日蓮聖人が生まれた際、庭先に泉が湧き、浜辺に美しい青蓮華の花が咲き、海面には大小の鯛の群れが集まったという不思議な『三奇瑞』の伝説がある。誕生の地で改めて聖人をしのんでみませんか」と話している。 日蓮聖人は、貞応元(1222)年に、現在の同市小湊片海に生まれた。自然災害や争乱が相次いだ鎌倉時代を生き、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の題目を繰り返し唱えることを功徳とする日蓮宗を開いた。 問い合わせは、鴨川市観光協会天津小湊支部(04―7095―2218)へ。