今の会社では「出社」と「在宅勤務」が自由に選択できます。食費や光熱費などを加味するとどちらの方が節約できますか?
現代の働く環境では、「出社」と「在宅勤務」のどちらを選ぶかが、個々の生活に大きな影響を与えるようになりました。それぞれの勤務形態が、経済的にどのような影響があるかを理解するのは、働き方を選ぶうえで重要です。 この記事では、出社のときにかかる交通費や食費、光熱費、服装費と、在宅勤務のときの食費節約、光熱費と通信費の増加などを比較しています。 どちらの勤務形態が長期的に見て経済的に有利かを分析し、そのうえで働き方の選択が個人のライフスタイルや経済状況に、どのように影響するかをご紹介します。 生活費の観点から「出社」と「在宅勤務」の働き方で悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
単身世帯の生活費
単身世帯の方の1ヶ月あたりの生活費は、どれくらいかかっているのでしょうか。総務省統計局が行った2023年の家計調査によると、単身世帯の1ヶ月あたりの生活費は表1の通りです。 表1
※総務省統計局 「家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年」 なお、生活費には物価の変動や個々の生活に合わせて違いが出ますので、参考程度にしてください。
出社の場合の想定生活費
出社した場合に想定される生活費用は、以下の表1の通りです。 表2
※筆者作成 表2から、出社しているときに自宅内でかかる光熱費や通信費は、おさえられる可能性があるといえるでしょう。 株式会社エデンレッドジャパンが行ったビジネスパーソンのランチ実態調査によると、昼食代の平均は1日400円です。1ヶ月のうち20日間出勤すると仮定した場合、およそ8000円かかることになります。 通勤費と交通費は会社が負担する場合もあるので、自己負担がない方もいます。
在宅勤務の場合の想定生活費
在宅勤務をした場合は表3の費用がかかると考えられます。 表3
※筆者作成 表3から、自宅で業務を行うので出社するときにおさえられていた、光熱費と通信費がかかる可能性があることが分かります。 在宅勤務の方が節約につながるケースが多いようですが、個々の生活スタイルや居住地によっても異なります。 例えば、長距離通勤の方にとっては在宅勤務が大きな節約につながる可能性があるでしょう。一方で、通勤費がほとんどかからない近距離の方の場合は、出社の方が光熱費の削減などで有利になるかもしれません。