運転手不要の「レベル4」がいよいよ現実に、関連19銘柄
「物流の2024年問題」などドライバー不足、交通事故の減少、過疎地などでの交通手段確保に自動運転技術が求められている(イメージ写真:metamorworks / PIXTA)
ANAホールディングス(9202)と豊田自動織機(6201)は7月、特定条件下で完全自動運転となる「レベル4」の貨物搬送車両の試験運用を羽田空港(東京都大田区)ではじめたと発表した。空港でのレベル4運転は国内初という。 今回使用した自動運転トーイングトラクターは今年4月に国土交通省航空局の立ち会いの下、模擬フィールド走行試験で安全性が確認されており、航空内全域のさまざまな環境・条件変化に対応できるよう自己位置推定や障害物検知システムを高度化・冗長化した。 走行ルートは国内線ターミナルから貨物上屋を結ぶ片道約2キロメートル。2025年内にレベル4での実用化を目指す。空港内の貨物輸送での人手不足に対応する。 さらに、同月、羽田空港近くの大規模複合施設「羽田イノベーションシティ」でレベル4の自動運転バスの運行がはじまった。これは大手ゼネコンの鹿島(1812)がソフトバンク(9434)の子会社で自動運転を手がけるBOLDLYなどと共同で実施するもので、民間としてはじめてレベル4の車両運転許可を取得している。 バスは11人乗りで約800メートルの区間を約7分間で1周する。8月以降一般客も乗車できるという。
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野津 滋