リアル中学受験 「グラスの周りに水滴がつくのはなぜか」説明できる親になりたい リアル中学受験-わが家の場合
「なぜグラスの周りに水滴がつくのか」「なぜ旅人算は距離を速さの差で割るのか」。それらを親が説明できてこそ、初めて子供と受験そのものについて語り合えるのではないかとも思いました。
娘も素直について来たのは、やはり塾の時間を減らして余裕ができたことが大きかったのかもしれません。親も平日はなかなか忙しいですが、これにほぼ連日塾があると、親子が接する時間はますます減ってしまいます。我が家では平日は妻が算数を、週末は私が理科、社会を、国語は当面塾に任せるというすみ分けで進めました。
その結果、娘の成績が伸びない理由が何となく明らかになりまた。やはり基礎ができていなかったのです。親自身もゼロから勉強しながら、「なぜそうなるのか」を一緒に考えているため、子供が「本当にわかっているのか」「わかったような気がしているのではないか」、つまり基礎ができているのか、いないのかがよく見えてくるのです。
これは大人数の教室で先生が気づいてくれるというものでは決してありません。仮に模試の結果が良くても、たまたまなのか、本当に伸びているのかも一緒に勉強している親にしかわからないと思います。
■立ち止まれたことはよかった
成績はその後急激に伸びたというわけではないですが、秋口の模試以降は四谷大塚で偏差値60台に乗るようになりました。結果的には志望校だった偏差値61の女子中に合格しました。早慶上智それぞれに毎年3ケタが合格しており、娘も今はその大学の一人として楽しく学生生活を送っています。塾を辞めて泣いたことなどもう忘れていると思います。
もちろん、塾をどう考えるかは各家庭次第です。親が何もしなくても、塾で勝手に伸びる子もいるでしょう。親が介入することで反抗する子もいるでしょうし、塾そのものが楽しくて通っている子もいるでしょう。
ただ、塾の先生との付き合いは2月に受験校へ送り出すところまでで終わりです。最後の最後まで子供に責任を持たなければならないのは親だけなのです。