フェネス、内省的な約5年半ぶりのニュー・アルバム『モザイク』を発表
ギターとコンピューターで無二のエレクトロニック・サウンドを創出するフェネス(Fennesz)が、これまででもっとも内省的だという約5年半ぶりのニュー・アルバム『モザイク』を12月4日(水)に発表します。日本独自企画で初回生産限定のLPも2025年2月19日(水)に発売されます。 アルバムは2023年末に作曲・録音され、2024年夏に完成しました。フェネスはこの4年間で3つ目となる新しいスタジオ・スペースを開設。アルバムにさしあたっての構想はなく、厳格な作業ルーティーンでゼロからスタートしました。朝早く起きて正午まで作業をし、ひと休みして夕方までまた仕事。最初はアイディアを集め、実験し、即興で演奏するだけ。その後、作曲、ミキシング、修正。しかし、『モザイク』というタイトルは早くから決まっていました。それは、要素をひとつずつ配置して全体像を構築するという、ピクセルが一瞬でそれを行うようになる以前の、旧式の画像作成技術を反映したものでした。 『モザイク』は、その名前が示すとおり、繊細かつ複雑なアルバムで、音の断片をつなぎ合わせて広大で没入感のあるものにしています。まるで忘れられた記憶を復元するかのように、あるいは、音のモニュメントを構築するかのように、フェネスは細心の注意を払い、ほとんど瞑想のようなプロセスでこの作品を一層一層組み立て、彼が単なるミュージシャンではなく、音の建築家であることをふたたび証明しました。 Photo by Carsten Nicolai