「0系新幹線」を超えた!? 長~く製造され続けた車両形式5選 見た目変わんないじゃん!!
なんと四半世紀 遠鉄2000形
■遠州鉄道2000形電車(1999~2024年/25年間) 静岡県浜松市を南北に結ぶ遠州鉄道の2000形(けい)は、四半世紀ものあいだ同一形式で製造が続いています。「人に地球に優しい21世紀の電車」として1999(平成11)年より製造が始まりましたが、2000形は1000形電車のマイナーチェンジ車両なので、1983(昭和58)年から、このデザインの鉄道車両が投入されていることになります。 やや傾斜した前頭部が特徴的な3扉ロングシート車両で、9編成18両が在籍します。スパニッシュレッドに白い斜めストライプ塗装を基本とし、広告車両も存在します。 最初の2001号と最新の2009号を比較しても、見た目に大きな変化がないことも特筆すべき点です。強いていうなら、2002号からは運転席がワンハンドルマスコンとなって、ドアチャイムが設置されています。2004号からは、ロングシート9席を3分割するスタンションポールを採用。2005号からは、乗降扉付近の床が黄色の塗装となり、軸梁式台車を採用して乗り心地を改善しています。 2006号からは多言語化に対応した2画面液晶モニターが設置されました。2021年製の2008号からは、遠州鉄道初となるLED行先表示幕を採用。そして最新2009号で、前照灯が初めてLEDとなりました。 以上、筆者(安藤昌季:乗りものライター)が把握している「長期間製造車両」を挙げてみました。車両によってはさらなる記録更新もあり得、今後が楽しみです。
安藤昌季(乗りものライター)