世相反映かかし審査 26日から展示 茨城・常陸太田
茨城県常陸太田市の秋の風物詩「第37回里美かかし祭」の26日開幕を前に、応募のあった手作りかかしの審査会が24日、同市大中町の里美ふれあい館イベント広場で開かれた。会場には世相を反映するユニークなかかし57点が集められ、審査員を務める地元自治体や農協、商工関係者ら約10人が一つ一つ見て回った。かかし祭は、さとみ祭り実行委員会などが主催。各賞は開幕時に公表、作品は来月23日まで展示される。 今回は来年の干支(えと)「巳(み)年」にちなみ、ヘビをモチーフにした作品が多く寄せられた。「お年寄りをダマすやつは いねが!」と題したなまはげや、「人々に平和をもたらす不死鳥」、「復興を願う! 御陣乗太鼓」など、大作も目立つ。ほかにパリ五輪やアニメのキャラクター、釣りなど日常生活を題材にしたユニークで魅力的な作品が並んだ。 中野修実行委員長は「技術的にもレベルが高い力作が多く、選考に苦労した」と応募作品を総評。「音楽祭や味覚祭なども行う。かかしとともに紅葉やおいしいものも楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。 会期中、来場者が気に入ったかかしに投票し、抽選で特産品が当たる一般投票も実施される。
茨城新聞社