これで5人目の“被害届”?!「悲惨な状況」パリ五輪のメダル劣化を米国フェンシング銅メダリストが報告…銅メダルに問題が多い理由とは?
デイリーメールは、コメント欄に寄せられたユーザーの意見の多くが、その原因として酸化(空気に触れると金属が腐食し、金属酸化物が形成されること)を指摘している。実は、銅メダルに劣化報告が多いことには理由がある。 IOCは五輪メダルについてデザインや製造に細かな規定を設けている。 「金メダルは、素材を純度92.5%以上の銀で製造して、6グラム以上の純金メッキがされていること、銀メダルは、純度92.5%以上の銀製、銅メダルは、青銅、銅、別の金属(錫や亜鉛など)による合金で製造されていること」 つまり金、銀のメダルは、本体が純度92.5%以上の銀製だが、銅メダルだけが合金製のため、品質に問題が出る可能性が高いのだ。銀メダルの劣化報告がほとんどなく、銅メダルに集中するのは、メダルが合金製だからである。 今回のパリ五輪のメダルは、約5000個製造された。たまたま彼らのそれが不良品だったのか、すべてのメダルの品質に問題があるのかは定かではない。今回のパリ五輪のメダルには、エッフェル塔を改修した際に保管していた鉄の柱の一部が材料として使用されているのが“売り”ではあるが、そのことが劣化につながっている可能性はあるのだろうか。パリ五輪組織委員会は、鑑定をした上でメダルの交換に応じる姿勢を明らかにしている。実際に、交換を申し出たメダリストがいるかどうかもわかっていない。 凱旋帰国したメダリストたちはメダルを披露する場面が増える。努力の結晶であるメダルの価値になんら変わりはないけれど、劣化したメダルではなく、美しく輝いているメダルをファンには見てもらいたいだろう。
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