これで5人目の“被害届”?!「悲惨な状況」パリ五輪のメダル劣化を米国フェンシング銅メダリストが報告…銅メダルに問題が多い理由とは?
パリ五輪のメダルの劣化を訴える苦情が相次いでいるが、また新たな報告があった。フェンシング男子フルーレ個人の3位決定戦で日本の飯村一輝(20)を15-12で破って銅メダルを獲得した米国のニック・イトキン(24)だ。TikTokに所々剥がれてしまっている銅メダルの動画を投稿したもの。ここまで5人がメダルの劣化を報告しているが、4人が銅メダル。その理由として、IOC(国際オリンピック委員会)が定めているメダルの規定と、やはり品質の問題が影響してそうだ。パリ五輪組織委員会は、鑑定の上、交換に応じる姿勢を示している。 【映像】NBAカリーの妻らがパリ五輪決勝後に会場外で現地警察とトラブった問題映像
また五輪のメダル劣化の苦情が届いた。フェンシングで銅メダルを獲得したイトキンが自らのTikTokに「ここで何が起こったのかはわからない。いろいろあったようだ」というコメントとともにメダルの表、裏をズームアップしながら映した動画を投稿した。まずギリシャ神話の勝利の女神ニケとともにエッフェル塔が描かれている裏面を映し出すと、そこにはメッキが剥がれたのか、変色したのか、黒く大きなシミのように広がった箇所がハッキリと確認できた。メダルの横部分も傷つきブロンズ色が剥がれて所々が黒くなっている。表を向けると、そこも小さな黒い斑点がいくつも点在する無残なメダルに変わってしまっていた。 このイトキンの苦情を記事にした英「デイリーメール」は、「米国のフェンシング選手ニック・イトキンは五輪で銅メダルを獲得してからわずか2週間後に、そのメダルの悲惨な状況を明らかにした」と記述した。 同メディアは「彼は同じアメリカのスター選手であるナイジャ・ヒューストンと、イロナ・マーハに次いでメダルの劣化に警鐘を鳴らした最新のアスリートとなった」と続けた。 正確にはメダルの劣化報告はイトキンで5人目だ。 1人目が男子スケートボードのストリートで銅メダルを獲得した米国代表のヒューストン。インスタに動画をアップして「このオリンピックのメダルは新品の状態ではとても良く見えたのだけれど、少し汗をかいた状態で肌に触れたり、週末に友人たちに着けさせたりしたところ、思ったほど、高品質ではないことがわかった。これを見てほしい。荒れた感じになっている」と伝えた。その銅メダルは光沢が失われ、ところどころ欠けたようになっていた。 2人目は女子シンクロ板飛び込みで銅メダルを獲得した英国のヤスミン・ハーパーだ。「少し変色していた。よくわからないが、おそらく水か何かが金属に付着して、それが原因で少し変色しているのだと思う」と明かした。 3人目はバドミントン男子シングルスで連覇を遂げたデンマークのビクトル・アクセルセン。自身のXに東京五輪の金メダルと今大会の金メダルを並べて比較する動画を投稿した。3年が経過した東京の金メダルは、眩い黄金色をキープしているが、パリ五輪のそれは、日に焼けてしまったかのようにくすんでいた。 4人目が女子7人制ラグビーで銅メダルを獲得した米国代表のイロナ・マーハ。TikTokのフォロワーが200万人を超える“SNS界のスター”のマーハは、人気番組の『Late Night With Seth Meyers』にメダルを持って出演して劣化について言及した。そして今回のイトキンが5人目。実は5人中4人が銅メダルなのだ。
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