北山宏光、初の単独全国ツアー完走「うれしい」 最後に歌い上げたTOBE合流前のソロ曲【ライブレポート】
全15公演で約6万5000人動員
TOBEアーティストの北山宏光が4日、単独で初の全国ライブツアー『HIROMITSU KITAYAMA「ZOO」』を完走した。前日3日から2日間にわたって神奈川・ぴあアリーナMMで同ツアー最終公演を開催。全15公演で約6万5000人を動員した。 【写真】華々しい演出で会場は熱狂…『HIROMITSU KITAYAMA「ZOO」』最終公演の様子 最終公演初日。満員のアリーナは、開演前から真っ赤なペンライトの光で満ちあふれた。ステージ後方の巨大モニターには、草木が彩る本棚の前を動物たちがかっ歩する神秘的な映像が流れている。作り込まれた世界観に没頭させられる中、どこからともなく手拍子が始まり、観客の期待がピークに達したところで暗転。アリーナ中央のステージにスポットライトがあたり、まずはwink firstのメンバーが登場した。 表紙に“ZOO”と書かれた本を開くと、中から鹿の仮面をつけた謎の人物が現れ、さらに客席のいたるところにも同時多発的に登場する。怪しげな空気感に客席がざわつく中、モニターには「どう生きる」「死」「仲間」「変わっちゃいけない事」「変わり続けなければならない」「プレッシャー」「やるしかない」などのワードが次々に浮かび上がっては消えていく。そのセンセーショナルな映像をバックに、フードを被った北山がいよいよ姿を現した。 大歓声とともに、アッパーな『Can U Feel It?』で勢いよくライブがスタート。北山は、青いメタリックな衣装にサングラスというアバンギャルドな出で立ちだ。疾走感あふれるメロディーを力強く歌い上げ、一瞬でアリーナの空気を掌握した。そのまま『乱心-RANSHIN-』へ突入。ネオン光る怪しい夜の街の中で歌う北山がサングラスを取ると、再び大きな歓声がアリーナを包んだ。コール&レスポンスも飛び交い、序盤から盛り上がりも最高潮へ。曲の終盤ではネオンが花火に変わり、北山の周りを華やかに飛び散るという華々しい演出で会場をわかせた。 『YOU & I』では、ハードな演奏に合わせて挑発的にパフォーマンスしたり、両手でマイクを持って繊細に歌い上げたりと、豊かな歌唱スタイルを披露した。その後、北山は6曲目の『BET』であでやかな雰囲気へライブのムードへ切り替えた。ピンクを基調とした酒棚の映像を背景に、しなやかなダンスと甘い歌声を届けた。北山がささやくように歌うと、客席からは悲鳴のような声が。続く『ink.』では、北山と女性ダンサーの2人だけがライトに照らされる中、大人のラブソングを柔らかく歌い上げた。 続いてダンサブルなナンバー『JAM OUT』を投下。北山の高速ラップも飛び出し、ダンサーやTRAINEEがと横一列に並び、中毒性の高いフレーズに合わせて全員で踊った。その後も、CLASS SEVENとともにパフォーマンスした『Violet』、サウナをテーマにした楽曲『TOTONOTTE』、爽やかな空気を作り上げた『Delight』など、多彩な楽曲を次々と披露した。