2分で完売!「本気のフルーツサンド」松江市で特別販売 能登半島地震で被災した農園を支援(島根)
山陰中央テレビ
愛知県のスーパーの名物商品「本気のフルーツサンド」、旬のフルーツと生クリームがたっぷり、色とりどりの切り口が「SNS映え」すると人気です。このフルーツサンドを12月14日と15日に島根県松江市のスーパーが特別販売。そこには「本気」の理由がありました。 売り場に商品がありませんが、すでに人だかりができています。松江市東出雲町にあるスーパー「アイパルテ」に集まった買い物客のお目当ては「フルーツサンド」。商品が並ぶやいなや、用意された120個がわずか2分ほど、まさに一瞬で完売しました。 買い物客: たくさん買いました。家族の分も。きょう午前中学校だったんですけど、飛ばして帰りました。うれしいです。 売り出されたのは、愛知県岡崎市のダイワスーパーの名物・フルーツサンドです。 柳瀬友美記者: クリームの甘さがあっさりしていて、果物と相性ばっちりです。おいしいです。 「八百屋の作る本気のフルーツサンド」。赤字経営が続くなか、3代目の社長が青果担当としての「目利き」を生かして旬のフルーツを使ったサンドイッチを販売、味わいはもちろん、色とりどりの切り口が「SNS映え」すると人気を呼び、今では全国に知られる看板商品になっています。 白銀屋商店・高梨由香里さん: びっくりしました。ごめんなさい、一瞬で完売で申し訳なかったです。私たちが思っていたより、ダイワスーパーさんのフルーツサンド、すごいんだなと。 「本気のフルーツサンド」の想定以上に売れ行きに、販売担当者もびっくりです。すべてスーパーがある愛知県で作られているという人気のフルーツサンドが今回、松江市で販売された理由は…? 白銀屋商店・高梨由香里さん: あのダイワスーパーさんが、うちに卸をさせてくれませんかと手紙がきて、まず、とにかくびっくり。 きっかけは2024年9月、ダイワスーパーから届いた手紙。それまで全く縁はありませんでしたが、看板商品のフルーツサンドを全国販売するため協力してほしいという突然のお願いでした。実は、ダイワスーパーがキウイを仕入れている石川県の農園が2024年1月の能登半島地震で被災。支援のため、キウイを使ったフルーツサンドの全国販売を企画しました。ただ、フルーツサンドは生もの。工場がある愛知県から翌日午前中に配送できることを条件に、従業員の出身地などゆかりがある地域のスーパー20社に協力を依頼。偶然、島根県出身の従業員が在籍していたことから、経営理念などをもとに協力先を絞り込むなかで、島根県ではアイパルテが選ばれたということです。 白銀屋商店・高梨由香里さん: これはぜひ、うちでさせていただきたいと即決でした。ダイワスーパーさんの思いもあるので、たくさんの人に食べていただきたい。 送料はダイワスーパーが負担、価格は1個356円からとダイワスーパーの店頭と同じに据え置かれました。アイパルテでは今後、このフルーツサンドを月に2回程度販売する予定で、次回は2025年1月11日と12日に販売されます。
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