海外で使えそうだが“日本専用”エレコム充電器巡るトラブルで「使用者が悪い」「表記が不明瞭」公式対応に発展
エレコムが販売しているUSB充電器について、日本国外で製品を使用したことでトラブルが発生したとの報告がソーシャルメディア上でなされ、製品の表記や公式アカウント側の対応などが話題になっている。 【画像】一見使えそうだが…エレコム側が説明する事態に(関連画像あり) 話題の発端となったのは、エレコムのUSB充電器「EC-AC22WH(1,590円)」を海外で使用した際、想定外の動作をしたというXユーザーの投稿だった。投稿によれば、自身が持つ2つの同一製品のうち1つのみがショート、同時にブレーカー落ちが発生したという。 こうした充電器に関する海外トラブルは遭遇する可能性は高く、その多くは対応する入力電圧の違いにより発生する。しかし、問題が発生した製品の入力電圧は「定格100-240V(50/60Hz)」となっており、一見すると海外での使用も想定されているように見受けられるが、公式Xアカウントは報告した投稿に対して「日本国内専用となっており、海外では使用不可の製品となっております」と回答。混乱を招く結果となった。 実際のところ、当該製品の説明文や取扱説明書には「使用可能地域:日本」「本製品を日本国内以外のコンセントに接続しないでください。火災の原因となります」などと複数箇所に文言が掲載されているほか、認証機関情報に「PSEマーク」以外ないため、報告主が製品仕様を確認していないことが直接的なトラブルの原因となっている。 この回答に対する反応をめぐっては、報告主の落ち度を指摘する声が見受けられる一方で、本体側面などには「100-240V」との記載があるにも関わらず「国内専用」といったより明瞭な表記がないことで、齟齬を生みやすい状況にもあるとされている。
公式「『仕様的には』海外でも使用が可能です」意図を説明
これらの議論を受け、エレコムは28日にX上で追加の説明を実施。「対象製品は定格入力電圧AC100-240V 50/60Hzですので『仕様的には』海外でも使用が可能です。しかし、渡航先の電源が安定しておらず急激な電流や電圧の変化などによりトラブルが起きた際に保証ができかねるため皆様の安全を考慮して『日本専用』としています」と釈明した。 続けて「ご指摘の通り表記の方法に課題がありますので、社内で改善できるよう進めていきます」と述べ、表記をより明確なものにする方針を示した。その後も「不平不満があればすべて見ておりますので不相応な投稿を行った元凶の私にどうぞ」と公式アカウントから投稿するなど、対話を重視する対応を行っている。
編集部テクノロジー情報班