四大大会連続準優勝のパオリーニがパリ五輪に向けて意欲!「重要な目標、最善を尽くして臨む」<SMASH>
先日行なわれたテニスの「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝)女子シングルスで今季2度目の四大大会決勝進出を果たした世界ランク5位のジャスミン・パオリーニ(イタリア/28歳)が、米大手ファッション雑誌『Vogue』のインタビューに登場。またしても戴冠を逃した悔しさを糧に、間もなく開幕するパリ五輪(テニス競技は7月27日~8月4日/クレー)でも良いプレーを見せたいと意欲を示した。 【PHOTO】準優勝のパオリーニをはじめ、ウインブルドン2024で存在感を放った女子トップ選手の厳選ショット! 昨年10月にキャリア初のトップ30入りを果たした遅咲きのパオリーニは、今年2月の「ドバイ選手権」(ハードコート)で四大大会に次ぐWTA1000シリーズ初優勝を飾ると、6月の「全仏オープン」(クレーコート)でも怒涛の快進撃を見せてグランドスラム(四大大会/GS)初の決勝へと到達。最後は世界1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)に完敗して頂点には立てなかったものの、女子テニス界に強烈なインパクトを与えた。 芝シーズンに入ってもパオリーニの勢いは止まらなかった。6月末の「イーストボーン国際」(WTA500)でベスト4。直後のウインブルドンでも2019年全米オープン女王のビアンカ・アンドレスク(カナダ/元4位/現172位)、17年全米準優勝のマディソン・キーズ(アメリカ/現14位)ら実力者を次々に破って決勝に進出。バルボラ・クレイチコワ(チェコ/現10位)には惜しくも敗れたが、GS2大会連続で準優勝を飾った。 過去3年はいずれも初戦敗退に終わっていたテニスの聖地での大躍進にも「非常に前向きな大会でしたが、私の中では決勝で負けたことを少し残念に思っています」と悔しさをにじませたパオリーニ。それでも今は単複で出場予定のパリ五輪に向けて、大方気持ちは切り替えている様子だ。 「素晴らしい2週間を過ごしたことを幸せに感じられるように努めなければなりません。数日間リラックスした後はすぐにクレーに再適応して、重要な目標であるオリンピックに最善を尽くして臨むつもりです。4年に1度しかプレーできないので、簡単ではないですがしっかりと頑張っていきたいと思います」 大舞台でも変わらず力を発揮できるパオリーニなら、五輪でのメダル獲得も夢ではないだろう。全仏と同じローランギャロスの舞台で再び旋風を巻き起こせるか注目だ。 文●中村光佑