i☆Ris、デビュー12周年を目前に驚きの挑戦も アニソン/声優ユニットシーンで“果たし続ける”役割
i☆Risが今年シーンに刻んだ、前人未踏の新たな1ページ
そして2024年、i☆Risはアニソン/声優ユニットシーンに新たな1ページを刻んだ。自身をモデルにした劇場アニメ『i☆Ris the Movie - Full Energy!! -』を5月に公開。続けて9月には、ドキュメンタリー映画『Live & Documentary Movie ~i☆Ris on STAGE~』を公開したのだ。4月よりスタートした9度目の全国ツアー『i☆Ris 9th Live Tour 2024 愛たくて…Full Ener9y!!』では、ちょうどツアー中に上映の始まった劇場アニメの世界観を取り入れ、現実と作品との世界を橋渡しするという、まさにi☆Risにしかできないツアーを形にしてみせた。 これら2作の主題歌に起用された「愛 for you!」では、初めてメンバー5人が作詞を担当。取り繕わず、ともすれば「やや踏み込みすぎかも?」とも感じさせるほどの率直なワードチョイスも混じえつつ、素直な心の内やファンへの想いを綴り届けている。その歌詞と、既発曲の印象的な振付が随所に散りばめられたダンスパフォーマンスが、披露されるたびにファンの胸を熱くさせるのだ。「愛 for you!」がもし11月4日の12周年ライブで披露されるならば、もちろん過去最多のi☆Risのファンだけが集まる場所での歌唱となるわけだ。その光景を前にどんなパフォーマンスを見せてくれるのかが楽しみでならない。 普段はそれぞれが個性を発揮してソロでのライブツアーやイベント開催、さらには舞台への出演など各々のやりたいことを突き詰めながら、5人がステージに集結すると何度も最強の姿を見せる……その良好なバランスを保ったまま、これほどまで長年にわたって活動の質と量を保てているユニットは類を見ない。これもまた、エポックメイキング的な役割を“果たし続けている”と言うのにふさわしいポイントだろう。 12周年ライブを経てもなお、i☆Risが今後の声優ユニットシーンを引っ張る存在のひとつであり続けることは間違いないはずだ。11月4日に彼女たちが全力で見せる現時点での集大成を体感しつつ、アニソン/声優ユニットシーンの未来に想いを馳せ、期待に胸を高鳴らせてみてはいかがだろうか。
須永兼次
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