熊本市、高校生の自転車ヘルメット購入支援へ 県内自治体で初 1人2千円助成、25年2~3月受け付け
熊本市は、2025年度から県立高に自転車で通う生徒のヘルメット着用が義務化されることを受け、高校生のヘルメット購入を助成する。1人2千円を補助し、着用率の向上につなげる。市によると、高校生を対象にした購入費助成は県内自治体で初めて。 29日開会の市議会定例会に提出する24年度一般会計補正予算案に、関連経費2560万円を計上した。可決されれば、来年2~3月に申請を受け付ける。 対象者は市内在住で、来年度に高校に在学する生徒(2007年4月2日~10年4月1日生まれ)。県立高のほか、私立高、市立高、専門学校などの生徒も対象とし、人数は1万1760人を見込む。QRコードを通じ、領収書などを提出する電子申請を予定している。 自転車利用者のヘルメット着用は、昨年4月の改正道交法の施行に伴い全ての年齢で努力義務化された。ただ、市が今年9月に実施した調査では高校生ら通学者の着用率は6・4%にとどまっている。
市自転車利用推進課は「自転車の事故は高校生が多く、まず18歳以下をターゲットに着用率を上げたい。大人にも広がる効果が期待できる」としている。(臼杵大介)