【陸上】昨年の世界陸上女子3000m障害4位・ウォンデマヘンに5年間の資格停止処分 複数の禁止物質を使用
世界陸連の独立不正監査機関、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU)は4月22日、昨年のブダペスト世界選手権女子3000m障害で4位に入ったZ.ウォンデマヘン(エチオピア)に2023年10月20日から5年間の資格停止処分を科すと発表した。 今夏世界選手権女子3000m障害4位のウォンデマヘンに新たな禁止薬物反応 テストステロン陽性で暫定資格処分 処分理由はエリスロポエチン(EPO)、テストステロンの陽性反応と使用があったため。禁止物質の使用は原則4年間の処分となるが、複数の禁止物質を使用したことが加重事情(Aggravating Circumstances)にあたるとして5年間の処分となった。また、23年8月22日以降の成績は取り消される。ブダペスト世界選手権の女子3000m障害は8月23日(現地時間)に予選、同27日(現地時間)に決勝が行われており、その成績も取り消される見込み。 ウォンデマヘンは現在21歳。21年には18歳にして東京五輪で8位に入り、その2週間後のU20世界選手権で銀メダルを獲得していた。 AIUはまた、4月30日に女子中長距離のA.N.ロハリス(難民選手団)に禁止物質(トリメタジジン)の陽性、使用のため暫定資格停止処分を科すことを発表した。ロハリスは難民選手団として1500mで16年リオ、21年東京五輪に出場。世界選手権でも17年ロンドン、22年オレゴンは1500mで、昨年のブダペストには5000mに出場した。 難民選手団は3月にも男子中長距離のD.ロコロング・アティオルが同じくトリメタジジンの陽性、使用で暫定資格処分を受けている。F.イバディルもEPOの陽性、使用で資格停止処分が確定しており、処分を受けるのはロハリスが3人目となった。
月陸編集部