「悲惨な事件への警鐘を鳴らす」 家族らが15億円の損害賠償求め提訴 知床観光船沈没事故
STVニュース北海道
知床半島沖でおととし(2022年)起きた観光船沈没事故で乗客の家族らが運行会社と桂田社長に対しおよそ15億円の損害賠償を求め札幌地裁に提訴しました。 (山﨑記者)「被害者家族の弁護団が訴状を提出するため札幌地裁に入ります」 訴えを起こしたのは知床観光船沈没事故で死亡・行方不明となっている乗客14人の家族ら29人です。 おととし4月、知床沖で発生した観光船「KAZU I」の沈没事故を受けて運航会社である「知床遊覧船」と桂田精一社長に対し、およそ15億円の損害賠償を請求しました。 (知床観光船事件被害者弁護団 山田廣弁護士)「桂田代表の真摯な謝罪を強く求めます。亡くなられた方と、残された家族の尊厳の問題なのです」 また、乗客家族は記者会見で苦しい胸の内を明かしました。 (息子(当時34)を亡くした父親(60代))「集団で訴訟を起こすことで世間に知らしめて、悲惨な事件が二度と起きないように警鐘を鳴らすという意味で訴訟に踏み切った」 弁護団は被害者家族の救済と再発防止を社会に訴える裁判にしたいとしています。