（ブルームバーグ）： ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシア西部クルスク州での越境攻撃について、ロシアに「公正な和平」を受け入れさせることを目的とした軍事的かつ政治的、外交的取り組みの一環だと述べた。

通信アプリ「テレグラム」でのゼレンスキー氏投稿によると、同氏は「われわれの行動は全て、ロシアに公正な和平の準備をさせるためのものだ」とキーウでインドの報道陣に話した。

ウクライナ軍は今月、ロシアの虚（きょ）をつき西部クルスク州に越境攻撃した。ゼレンスキー大統領は24日、北東部の町スミを防衛し、捕虜交換を念頭にロシア兵を捕獲することが目的だと説明した。

ロシアのプーチン大統領は24日夜、ウクライナ国境地域での戦闘に関わる軍司令官少なくとも５人の報告を受けたと、クレムリンが25日に発表した。

ウクライナ軍はロシア領土1250平方キロメートル余りを制圧したと主張している。ロシア領内に外国軍が進軍したのは第２次世界大戦以来。

ロシア国防省による状況説明によれば、クルスク州の複数集落ではロシア軍がウクライナ軍撃退を続けており、数週間前から数千人もの住民が退避を余儀なくされている。

クレムリンは24日、プーチン大統領がゲラシモフ参謀総長と会談している動画を公開。動画がいつ撮影されたのかは不明。

原題：Putin Meets With Commanders as Zelenskiy Speaks of ‘Fair Peace’（抜粋）

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