「飯田焼肉」年末年始に脚光浴びる 孤独のグルメファン県外から【長野県飯田市】
年末年始にテレビのキー局が長野県飯田市を「焼き肉の街」として相次いで取り上げ、番組内で紹介された焼き肉店や映画館には、放送前から県外の熱心なファンが足を運んだ。 飯田市と「飯田焼肉」が紹介されたのは、昨年12月31日のテレビ東京「孤独のグルメ2024大晦日スペシャル」と、今月4日のフジテレビ「トクする特区」。 「孤独のグルメSP」は松重豊演じる主人公が、古い映画のフィルムを届けるために飯田市を訪れ、飯田焼肉を堪能して次の目的地・石川県穴水町に出向くというストーリー。 一方の「トクする特区」では「こんな焼き肉文化みたことない」として飯田焼肉の特徴を紹介したほか、「飯田焼肉の日」(11月29日)を「日本一焼き肉を愛する街が1年で最もバグる日」として詳しく取り上げた。 このうち「孤独のグルメSP」に登場した吉美焼肉店(北方)とトキワ劇場(銀座)には、SNSの情報などで場所にあたりを付けた熱心なファンが首都圏、名古屋市などから昨年末のうちに訪れた。 フィルムの届け先として登場したトキワ劇場は番組終了後から、松重さんがロケの際にサインした「劇映画 孤独のグルメ」のポスター、出演者やスタッフのサイン入り色紙、大晦日SPの台本などをロビーに展示している。 ロケ先が未定だった焼き肉店選びにも協力した同館支配人の堀拓磨さん(37)は「飯田焼肉が思いのほか強調されたことがうれしい。地域全体のにぎわいにつながれば」、南信州焼肉のまち協議会長の藤本直樹さん(40)は「全国的に見てもエッジが効いた飯田焼肉という食文化、地域の熱量をこれからも発信していきたい」と話した。 「劇映画 孤独のグルメ」は2月からトキワ劇場で上映が始まる。