「貯蓄の一覧」40歳代・50歳代「おひとりさま世帯」貯蓄額の中央値は53万円!2024年に考えたい老後資金
40歳代・50歳代「おひとりさま」の支出額を知る
貯蓄額の中央値は53万円でした。では、毎月の支出はどれほどなのでしょうか。 総務省の「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果」より、40歳代・50歳代単身世帯の平均支出額をみていきましょう。 ●40歳代の平均支出額 ・40歳代男性:17万75円 ・40歳代女性:16万5329円 ●50歳代の平均支出額 ・50歳代男性:18万2088円 ・50歳代女性:17万6193円 50歳代になると、支出のピークが訪れるようです。もちろん支出額も平均は大きな値に引っ張られている可能性があるため、あくまでも目安のひとつだといえます。 しかし、老後になると収入が減ることが一般的です。今の暮らしと比べ、支出額は徐々に減らしていくことが求められるでしょう。 参考までに、老後の年金収入についても見ておきましょう。
「国民年金・厚生年金」の平均月額はいくらか
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金・厚生年金の平均年金月額は次のとおりでした。 ●国民年金の平均年金月額は5万6368円 ・(男性)平均年金月額:5万9013円 ・(女性)平均年金月額:5万4346円 自営業者やフリーランスなどが受け取る「国民年金」は、男女ともに月額約5万円台となっています。 ●厚生年金の平均年金月額は14万3965円 ・(男性)平均年金月額:16万3380円 ・(女性)平均年金月額:10万4686円 ※国民年金の金額を含む 公務員や会社員などが受け取る「厚生年金」は、男女全体の平均は14万3965円ですが、男女で約6万円もの差が見られます。 厚生年金保険料と加入期間により、老齢厚生年金の金額が決定するため、個人で金額に差が出やすいのです。 ご自身の年金額がどのくらいになるのか、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認しておくと安心でしょう。
まとめにかえて
今回は40歳代~50歳代のおひとりさまの貯蓄と年金事情について見ていきました。 人生100年時代となってきた昨今、老後の生活を豊かに過ごすためにも、早いうちから老後に向けた貯蓄や資産形成などを取り入れていきたいところです。 最近では、資産形成初心者でもはじめやすいつみたてNISAなどもありますので、自身にあった資産形成は何なのか調べてみることからはじめてはいかがでしょうか。 ※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」 ・総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果」 ・厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
大庭 新太朗