平日の歩行者7割増、昨秋の「ときわいこっと。」、市はウオーカブル化に手応え【宇部】
宇部市は、常盤通りのウオーカブル化の社会実験として、昨年9月23日~10月22日に実施した「ときわいこっと。」の結果をまとめた。期間中は通りの4カ所で副道などを利用し、滞在空間を創出。平日の歩行者通行量は実験前と比べて約70%増、滞在空間の利用者は30日間で約1万2800人だった。 ウオーカブル化後のイメージに沿って、キッズラップ前は子どもの遊び場、中津瀬神社前はくつろぎ空間、西京銀行前は健康遊具エリア、ボスティビルド前はアーバンスポーツエリアなどとした。歩行者通行量は滞在空間付近の4区画で集計。実験前と比べて、休日は約100%増、大型イベント時は約400%増だった。 滞在空間の利用状況は、パルクール日本選手権などが開催された23、24日だけで約4500人。以降の1日の平均は約300人で、キッズラップ前が59人、中津瀬神社前が69人、西京銀行前が45人、ボスティビルド前が123人だった。 中心市街地活性化推進課の安部達也再生推進係長は「市民にも浸透してきたと感じる。今月中旬には市役所前でのウオーカブル化に向けた整備工事が始まるので、しっかりと取り組んでいきたい」と気を引き締めた。 土日・祝日の8日間、周辺の1・4㌔を回るコースで運行した新モビリティは計88人が利用し、9割が満足と回答した。前年度の「ときわいこっと。」で課題となったスケートボードの騒音対策は、防音対策や利用時間の短縮を行うことで、苦情件数が11件から4件に減少した。