判定覆りPKで失点…ビジャレアルMF、VARの在り方に苦言「こんなものはフットボールではない」
ビジャレアルのMFサンティ・コメサーニャが、20日に行われたヘタフェ戦のPK判定に苦言を呈した。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 第2次マルセリーノ・ガルシア・トラル政権2年目のビジャレアルは、前節終了時点で5勝2分2敗と上々の成績を収めている中、20日の第10節でヘタフェと対戦。MFダニ・パレホやMFアレックス・バエナを中心に相手ゴールへと襲いかかると、前半終了間際にMFサンティ・コメサーニャが先制点を挙げた。後半に入っても主導権を握った“イエローサブマリン”だったが、追加点が奪えずに時間だけが経過していき、87分にPKから同点ゴールを許してしまう。試合はこのまま1-1でタイムアップ。本拠地『デ・ラ・セラミカ』で手痛いドローとなっている。 そんな試合後、コメサーニャは同点ゴールに繋がったPK判定に言及した。当該シーンは83分。エリア内でのポジションの奪い合いの最中に、ビジャレアルCBラウール・アルビオルの手が、ヘタフェFWベルトゥ・ユルドゥルムの顔に当たってしまったのだ。当初主審は、ノーファールの判定でプレーを再開させようとしていたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入を経て、PKへと判定を覆すことに。これに対して、同選手は「残念だ」としつつ、「彼らは叫ぶ者とシミュレーションする者に報いる。僕は、レフェリーにVARが入るまではとても上手に笛を吹いていたね、と言ってやったよ」と不満を露わにした。 また、同シーンは現場の判定が尊重されなかったケースだと指摘したコメサーニャは、「僕たちは同点を許したのではなく、VARに同点にされたのだ。こんなものは、フットボールではない。彼がファールであることを確信しているとは思えないが、VARに呼ばれると、PKを宣告せざるを得ないみたいだね」とVARが介入し過ぎる現状に苦言を呈している。 なおビジャレアルは次節、敵地でバジャドリードと対戦する。
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