約1ヶ月で1ドル161円が141円に…【新NISA】積立投資を始めるなら「円安・円高」どちらがいい?
基本的には円高で買って円安で売るのが良い
一般的に積立投資を始めるのに最適なタイミングは「円高」です。 円高のタイミングで外国資産を購入して、円安のタイミングで売却すれば、円換算で利益を出すことができます。 ただし、問題が一つあります。それは、今後の為替の動きを予測するのは非常に困難であることです。 今は1ドル=約150円ですが、この為替レートが今後どうなるのかはわかりません。 50年後に1ドル=50円になっている可能性もあれば、1ドル=300円になっている可能性もあります。 そのため、未来からみて現時点が「円安」なのか「円高」なのかはわからないのです。 よって、結論としては「円高のタイミングで積立投資を始めて円安のタイミングで売却するのがベストだが、未来から見て今が円安なのか円高なのかはわからないため、為替は気にせずすぐに積立投資を始めて問題ない」ということになります。 次の章では、実際に投資するうえで重視したいポイントについて解説します。
大切なのは投資先が成長するかどうか
先ほど、将来の為替の動きを予測するのは困難であるため、長期投資を前提とする積立投資を始めるタイミングを考える必要はないことを説明しました。 ただし、何に投資するかはとても重要です。投資先の株価(価格)が大きく上昇すれば、円安・円高に関わらず利益が出る可能性は高くなります。 例えば、アメリカの主要企業500社に投資するS&P500は、直近10年(2012/8/1~2024/8/1)で約4倍(ドルベース)も価格が上昇しています。 そのため、2012年に1万ドル投資していれば、今は4万ドルに資産が増えているのです。 もちろん株価も将来どうなるかはわかりませんが、投資先の成長と株価の成長は長期的に見ると相関関係にあります。 世界のGDPは右肩上がりに伸びているため、世界経済が今後も成長を続けると仮定するのであれば、世界各国の株式に分散投資できる投資信託を積立投資し、安定的に価格の上昇を狙うなどの選択肢も考えられるでしょう。