紫外線ダメージを修復!夏の肌に効く【パプリカ】食べるべきカラーと効果的な食べ方を栄養士が解説
暑い夏場は紫外線が強く日焼けが気になりますね。そんな時にオススメなのがパプリカです。色んな料理に合い、彩りが良いのはもちろんですが栄養も豊富で万能野菜です。より効率よく食べる方法を簡単レシピと合わせて紹介していきます。 <写真>夏のダメージを受けた肌に効く【パプリカ】食べるべきカラーと効果的な食べ方 ■食べるべきパプリカは「赤」!気になる栄養価は? ■■β‐カロテン 赤パプリカは緑色のピーマンよりも多くのβ‐カロテンを含んでいます。体内でビタミンAに変換されて粘膜や皮膚の健康を保ってくれるはたらきがあります。肌のダメージを回復するために助けてくれたり、免疫力を高めるはたらきがあります。 ■■ビタミンC コラーゲンを作り出すのに必要な栄養素です。強い抗酸化作用もあります。ホルモンの合成・鉄の吸収を助ける・メラニン色素の沈着を防ぐなどのはたらきがあります。野菜の中でも赤ピーマンはトップクラスでビタミンC量が多く含まれています。 ■■ビタミンE 細胞膜に含まれていて、酸化を抑えるはたらきがあります。他にも血行をよくするため、肩こりなどが気になる方は積極的に摂りたい栄養素です。β‐カロテンやビタミンCと一緒に摂ると抗酸化作用がより強くなり効率よく摂取することができます。 ■■葉酸 遺伝情報を持つDNAの合成に関わっていて細胞が作り出されるために重要な栄養素です。「造血のビタミン」といわれていて、赤血球のもとになる赤芽球を作り出すことに必要になります。胎児の発育に重要で妊娠前からの摂取が推奨されています。 ■■カリウム 体内の余分な塩分(ナトリウム)を身体の外に出すはたらきがあります。筋肉が正常に動くことや血圧を下げるはたらきを担っています。野菜や果物に多く含まれています。 ■栄養価アップ法 ■■種とワタごと食べる ピーマンやパプリカの種とワタにはピラジンが含まれています。ピラジンは香りや苦みのもとの物質です。血液をサラサラにするはたらきが期待されています。夏場の冷え性対策にも期待できるといわれています。 ■■油で調理する パプリカに多く含まれるβ‐カロテンは油と一緒にと摂ることで体内への吸収率がアップします。オリーブオイルで炒めものにしたり、ドレッシングやマヨネーズをかける、ツナ油漬けと調理するなどがオススメです。 ■■たんぱく質と食べる パプリカにはビタミンエースといわれるビタミンA・C・Eが豊富に含まれています。これらは免疫力を高めてくれるはたらきがありますが、たんぱく質が不足しているとそのパワーを十分に発揮できません。そこで良質なたんぱく質を含むヨーグルトと食べることがオススメです。ヨーグルトには乳酸菌も含まれているので腸内環境にも良いはたらきをしてくれます。一緒に食べるだけで簡単に栄養価がアップすることができます。 ■即効で作れる!赤パプリカのヨーグルト和え ≪材料≫2人分 ・赤パプリカ 1個 ・ヨーグルト 大さじ1 ・マヨネーズ 大さじ1 ・粒マスタード お好み量 ≪作り方≫ ①パプリカをよく洗い、薄くスライスする ②材料すべてをボウルに入れてまぜ合わせる ■まとめ 赤パプリカには栄養が豊富で、暑い夏の紫外線でダメージを受けた肌にもいい働きをしてくれることが分かりました。また、簡単に栄養価アップする方法があるので、ぜひ一度試してみてください。サラダや炒め物など色んな料理に使える万能野菜です。旬を迎えるとさらに栄養価が高くなるので普段パプリカを食べない方もぜひこの時期に手にとってみてくださいね。 参考文献:正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学 高橋書店国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 e‐ヘルスネット厚生労働省 ライター/こばやしなつき 管理栄養士。病院での大量調理や栄養士業務を経験。高齢者福祉施設にて利用者様の健康マネジメントに携わる。妊娠を機に退職。妊娠中に食事の大切さに改めて気づき、こども・ママ・家族みんなが笑顔で過ごせるようサポートしたいと思うように。現在は妊娠中の食事やこどもの栄養について情報を発信。栄養や健康に関する記事執筆などを行っている。マタニティ雑誌「マタニティSTYLE2024」レシピ掲載 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)