トヨタ、前期のグループ世界販売は過去最高1109万台-前年比5%増
(ブルームバーグ): トヨタ自動車は25日、グループ全体の前期(2024年3月期)世界販売は前年比5%増の1109万108台だったと発表した。子会社のダイハツ工業の認証不正に伴う出荷停止があったものの、過去最高を記録した。
発表資料によると、トヨタ単体の販売は同7.3%増の1030万9457台だった。ハイブリッド車(HV)の販売好調などでそれぞれ2ケタ増となった欧米が牽引したほか、日本市場でも8.7%増となった。現地の電気自動車(EV)メーカーが台頭する中国では日本勢の多くが苦戦を強いられているが、トヨタは1.4%増と前年超えを確保した。
自動車業界で長らく生産制約となっていた半導体不足が緩和したことに加え、減速感が見られるEV市場とは対照的にトヨタが得意とするHVの需要は堅調だ。だが、グループ企業で不正が相次いだことを踏まえてトヨタは足場固めに注力する方針を示しており、今期(25年3月期)の台数は大きく拡大しない可能性がある。
3月単月のグループ販売は前年同月比7.4%減の94万1222台、生産は16%減の88万6136台だった。
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Tsuyoshi Inajima