体をなめる時間が増えたらストレスかも!? 猫のストレスサインを専門家が解説
尿路結石などの疑いも
尿路結石は、腎臓から尿道までの間に結石ができる病気です。もともと濃度が高く、量が少ない猫のオシッコですが、ストレスにより排せつを我慢することで、さらに尿中のミネラル濃度が高くなり、結石ができやすくなるなど悪循環に陥ることも。 そのほか、前触れもなく血尿や頻尿が見られる特発性膀胱炎は、ストレスが原因のひとつと考えられています。細菌感染や尿路結石が原因で炎症を起こす場合もあり、これらは再発しやすいとされているので要注意。
オスやシニア猫は要注意
オスの尿道は細くてカーブしているため、オシッコを我慢するとさらに結石が尿道に詰まりやすく、尿路結石ができやすい傾向に。またストレスを感じていなくても、年齢を重ねた猫は水分不足や筋力低下が起こり、便秘につながることもあります。 猫は心や体の不調を隠そうとする動物のため、愛猫のストレスに気付いていない飼い主さんも多いといわれています。日ごろからよく愛猫の様子を観察し、少しでも早くストレスサインに気付いてあげられるとよいですね。 お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師) 参考/「ねこのきもち」2024年9月号『気付けるのは飼い主さんだけだから。不調につながる 猫のストレスサインって? 』 文/長谷部サチ ※記事と写真に関連性がない場合もあります。
ねこのきもちWeb編集室