日英関係400年 英国海軍が東京に寄港
日本では大きく扱われませんが、今年2013年は日英関係が築かれて400年になります。1613年、東インド会社のクローヴ号という船が長崎・平戸にやってきたことを記念する節目の年で、1日には英国海軍の駆逐艦「デアリング」が東京湾に親善寄港しました。 1日に親善寄港した駆逐艦「デアリング」は、台風被害に遭ったフィリピンに救援物資を輸送する任務にあたりました。英国海軍艦艇の訪日は、1975年から29回目。今回の寄港にあたり、英国政府は「日英の長きにわたる海洋関係の歴史を祝うに相応しい」と話しています。 日英関係のはじまりを振り返ってみましょう。 1611年、東インド会社のクローヴ号の船長ジョン・サリスは英国を出航、マダガスカルやイエメン寄港を経て1613年の夏に平戸に到着しました。 当時のイングランド国王ジェームス1世からの公式の書簡と贈答品を徳川幕府に届け、徳川家康には発明されて間もない望遠鏡を、二代将軍秀忠には金のカップなどを贈ったそうです。 サリスは、返礼として鎧を託され、英国人ウィリアム・アダムス(三浦按針)の協力で、公式の貿易許可証(朱印状)を得て公益が始まりました。徳川家康は、ジェームズ1世に「国土は万里の雲海を隔てていれども、我らの領域は誠に近し」と書簡を送ったと言われています。 英国側ではJAPAN400という実行委員会が組織され、公式サイトでは日本語でも情報発信されています。