職員「多分日本でここだけ」焚き火で暖を取るサルたち 60年以上前の“恐れなかった1匹のサル”きっかけに
週末にかけて厳しい寒さが予想される中、愛知県犬山市の日本モンキーセンターで20日、恒例の“たき火にあたるサル”が公開されました。 【動画で見る】職員「多分日本でここだけ」焚き火で暖を取るサルたち 60年以上前の“恐れなかった1匹のサル”きっかけに (リポート) 「午前10時過ぎの名古屋・栄です。日差しはでていますが、日陰に入ると冷たい空気が足元から伝わってきて、底冷えする寒さになっています」 名古屋の最高気温は12.1度と、20日の東海3県はこの時期らしい寒さとなりました。街を歩く人たちの装いも厚着が目立ちます。
女性: 「寒い。中にモコモコ着ています。布団から出たくない」 別の女性: 「腹巻きはしています。あと、あったか靴下はいています。週末、静岡に行く予定なので、ちょっと雪が心配だなと思っています」 愛知県犬山市の日本モンキーセンターでは、22日の冬至を前に、恒例の“たき火にあたるサル”が一足早く報道陣に公開されました。たき火で暖をとっているのは「ヤクシマザル」です。
サルは本来、火が苦手なはずですが、64年前の伊勢湾台風の後に職員が流木を燃やして暖を取ったところ、1匹のサルが恐れずに近付いてきたのがきっかけで定着し、今ではモンキーセンターの冬の風物詩になっています。
スタッフが2時間半かけておやつの焼き芋を作り、熱がりながら頬張っていました。
日本モンキーセンターの担当者: 「(サルがたき火で暖をとるのは)たぶん日本でここだけだと思います。学習された文化的な行動なんです。たき火が終わる頃、背中の毛がチリチリになっているサルもいますね」 他にも、アフリカに生息する「ワオキツネザル」は、スタッフが用意した電気ストーブの前で、手を広げて座り込む姿もみられました。
サルも思わず暖まりたくなる寒さですが、21日からは一段と厳しい冷え込みになると予想されています。 福島智之気象予報士によると、21日から22日にかけて、さらに寒気が南下する予想になっていて、東海地方でも20日夜から21日・22日にかけて、警報級の大雪になる恐れがあるということです。