水墨画や書 秀作ずらり 岩手芸術祭 奥州で巡回美術展
第77回岩手芸術祭巡回美術展(県、県文化振興事業団など主催、岩手日日新聞社など後援)は、17日まで奥州市水沢の市文化会館(Zホール)で開かれている=写真=。最高賞の芸術祭賞などの入賞作品約80点が展示され、来場者がじっくりと鑑賞している。 会場には日本画、洋画、版画、彫刻、工芸、書道、写真、デザイン、現代美術(パネル展示)、水墨画の全10部門の芸術祭賞のほか、優秀賞、奨励賞、部門賞の一部を展示している。 このうち8点を展示している水墨画は、墨の濃淡と階調の美しさで冬の景色を描き、心が癒やされる作品と評価されて芸術祭賞に輝いた門間國雄さん(一関市)の「湯治場」のほか、奨励賞の菅原實さん(花巻市)の「仙境」などがある。訪れた人たちは、作品を間近で眺めたり、遠くから見て構図や色合いを味わったりしていた。 巡回美術展は奥州市を皮切りに、久慈市と釜石市の計3会場で2025年1月まで開かれる。奥州市会場の開催時間は午前9時~午後5時。