〔東京外為〕ドル、154円台後半=高値もみ合い(23日正午)
23日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、1ドル=154円台後半の高値圏でもみ合っている。正午現在は、154円75~79銭と前日(午後5時、154円65~66銭)比10銭の小幅ドル高・円安。 前日のニューヨーク市場で、ドル円は米国の利下げ観測の後退を背景に一時154円85銭に上昇。1990年6月以来、約34年ぶりの高値を更新した。 こうした海外市場の流れを引き継ぎ、この日の東京時間は154円80銭台でスタートした。 鈴木俊一財務相は23日午前の参院財政金融委員会で、先週の日米韓財務相会合について報告。過度な為替変動への影響に対する懸念が共有されたとして「この先の適切な対応につながる環境が整ったかということについては、そう捉えられてもいい」と述べ、為替介入の準備が整ったことを示唆した。 財務相の発言を受け、一時154円60銭台まで下落した。ただ、市場では「介入に前向きな姿勢ではあるものの、介入があるとしても今週末の日銀による金融政策決定会合以降になるのではないか」(大手証券)との声が聞かれた。正午にかけては売り買いが交錯している。 ユーロは朝方に比べ対円、対ドルで横ばい圏。正午現在、1ユーロ=164円95~96銭(前日午後5時、164円82~84銭)、対ドルでは1.0658~0658ドル(同1.0658~0658ドル)。