WOLVEs GROOVY×ゴホウビ×宇宙団『Grasshopper vol.23』ライブレポート
2024年5月27日に下北沢CLUB Queにて開催された『Grasshopper vol.23』は、月曜日の鬱屈とした空気を吹き飛ばすようなライブだった。 この日、出演したのは3組で、WOLVEs GROOVY、ゴホウビ、宇宙団。ポップでキャッチーな音楽が魅力のアーティストたちが集合した。 【全ての写真】WOLVEs GROOVY、ゴホウビ、宇宙団が出演した『Grasshopper vol.23』(全15枚) トップバッターはWOLVEs GROOVY(ウルヴズ・グルーヴィー)。既にそれぞれが実力派アーティストとして活躍するふたりだ。バンド名には、「一匹オオカミ、グルーブで繋がりたい」という想いが込められているという。 サポートメンバー(ds)がSEを鳴らすと、Mashinomi(g/vo)とアヤコノ(b/vo)が観客の拍手に迎えられながら登場し、アヤコノが観客と目を合わせ大きく頷いた。次の瞬間、「ココロノ氷」でライブが幕を開けた。イントロから息の合ったグルーヴで観客を魅了していくふたり。1曲目にして観客は既にノリノリだ。そんな様子に、Mashinomi はフロアを見渡して微笑む。 「ココロノ氷」が終わると、メンバーは自己紹介や本日食べたものなどの親近感のあるトークでフロアを和やかなムードにし、ライブのスタートを切った。 「しあわせビデオ」は1曲目とは違った不穏でムーディなメロディ。<ぼくタバコは吸わないし 春の香りもちゃんとわかるから だけど自分で自分は見られないから 誰かと居たくなるのです>挑発的な様子で歌うMashinomiと、<僕の瞳にうつるのは今の街 光っているの 光っているの>台詞みたいなアヤコノのパートで、よりグッと世界観に惹き込まれる。 鼻歌が印象的なSEがかかると、Mashinomiがギターを置き、シンセサイザーに移動する。「左右盲」では、メロウなメロディにふたりのウィスパーボイスが会場に響く。聴き入る観客たちの様子はまるで回想劇を観ているかのように哀愁に包まれていた。 MCの「夜景を見るのが好き」という話から、流れるように「star gazer」が始まる。サビで一気にアップテンポになり、それを起因として観客が緩やかに踊りだす。その様子が目に焼き付いた。 今度は口笛のようなSEがかかる。再びギターを手にするMashinomi 。その間、アヤコノがSEに合わせ、自由に踊っていた。 歪んだギターとベース音のアンサンブルが耳心地良い「BUG」では、心から憎らしそうに歌唱する。ふたりの表現の引き出しの多さに圧巻する。 <おつかれーってかんじ だりーんだよマジ>少し気怠げな「spicy boy」の世界観は、アヤコノのやんちゃさがより一層光っていた。 ラストソング<早くナイナイしようね 空へバイバイthorough away>というリリックが秀逸な「お洒落じゃないから」をマットな質感で歌い上げるふたりに、心酔するフロア。 演奏が終わり「ありがとう! 最後まで楽しんで~!」 そう言うと、ふたりは舞台袖にはけていった。
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