高子訳の落井実結子さん、母役の寺島しのぶさん（写真提供＝現代ぷろだくしょん）

　知的障害がある母と葛藤を乗り越える娘が題材の映画「わたしのかあさん－天使の詩－」が12月21日、羽村のプリモホールゆとろぎ（羽村市緑ケ丘1）で上映される。（西多摩経済新聞） 　同作は、児童文学「わたしの母さん」（菊地澄子著）を原作に、92歳の山田火砂子監督がメガホンを取った。　小学3年の高子（落井実結子）は、母清子（寺島しのぶ）に知的障害があることを偶然に知る。周囲の偏見や無理解にさらされ「恥ずかしい」と反発するが、次第に一人の人としての母を見つめ直していく物語。障害者を取り巻く環境や人権などを問う作品になっている。 　1951（昭和26）年から、男女平等・社会福祉をテーマに「はだしのげん」「望郷の鐘」「小林多喜二の母」などの映画を作ってきた「現代ぷろだくしょん」（新宿区）が製作した同作は全国で順次公開されている。西多摩地域では今回が初めてになる。 　上映開始は10時30分、14時。チケットは、一般＝1,300円（当日1,800円）、大学生＝1,500円、小中高生＝1,000円、未就学児無料。