目黒蓮&佐久間大介、岩本照&ラウール…Snow Manの真価を発揮するユニット曲 アルバム『RAYS』4組ならではの相乗効果
深澤辰哉&阿部亮平&宮舘涼太「ナイトスケープ」、渡辺翔太&向井康二「星のうた」
深澤辰哉&阿部亮平&宮舘涼太は、深澤と阿部がユニット曲で一緒になるのは初。それ以外ではそれぞれが何度か同じユニットを経験している組み合わせである。「ナイトスケープ」はタイトルのとおりメロウなサウンド感と“人々が寝ている時間”を過ごす3人の日常的なシーンが収められた、宮舘いわく「映画に近い感覚」という仕上がりの映像に。「P.M.G.」「Vroom Vroom Vroom」などユーモア演出のあるユニット曲に参加してきた深澤・宮舘がこうしたチルなムードの楽曲を担当するのも阿部を交えたトリオだからこそだろう。紹介の後半に聴こえるハーモニーが心地よく、3人の歌声の相性をフルで聴くのも楽しみである。 「星のうた」を歌う渡辺翔太&向井康二は、目黒&佐久間同様にユニット曲で一緒になるのは初。本人たちとしても新鮮な組み合わせというふたりだが、グループの楽曲で歌割りが一緒になることやシンメポジションになることもあり、ボーカルナンバーを歌う組み合わせとしては納得感があった。友情をテーマにした楽曲ということで、ファンがイメージするふたりの距離感が反映された微笑ましい映像もさることながら、向井が高音、渡辺が下ハモを担当するパートに惹きつけられた。向井とだから引き出せた渡辺の表情が、渡辺とだから引き出せた向井のボーカリストとしての可能性が見られるユニットになっている予感がする。 どんなコンセプトでも自分たちのものとして昇華することができるSnow Manの真価を発揮するのがアルバムのユニット曲である。今回の4曲の全貌も楽しみにしたい。
竹上尋子