ソフトボールのJDリーグ“神5”が来社PR「巨人・門脇誠推し」デンソー・中村優花ら競技の魅力を伝える
ソフトボール女子の国内最高峰リーグ「ニトリJDリーグ」は12日、愛知などで3季目が開幕する。開幕に先立ち、昨季覇者のトヨタ自動車・切石結女捕手、デンソー・中村優花外野手、NEC・大塲亜莉菜投手、SGホールディングス・山本星内野手、シオノギ・白石穂花内野手が2日、東京・墨田区の報知新聞社を訪問し、新シーズンへ意気込みなどを語った。 トヨタ自動車は昨季西地区で優勝し、プレーオフでは東地区1位のビックカメラ高崎の連覇を阻み、初制覇。「連覇」を掲げた切石捕手は「チーム防御率は1点台前半が目標。(後藤希友とメーガン・ファライモの)2本柱でリズムを作って攻撃につなげることがキーになる」と力を込めた。昨季は東地区で8チーム中7位だったNECは、上位チーム入りを目指す。昨季6勝を挙げ、防御率はリーグ6位(2・77)のエース左腕・大塲亜莉菜は「チームの目標は15勝以上で、個人でも2ケタ勝利を目指したい」と力強く掲げた。 昨季西地区3位と躍進したSGホールディングスは、13日のトヨタ自動車戦で今季初戦を迎える。訪問前に都内で行われた会見で相手エース・後藤が1球目は「チェンジアップで」と話していたが、山本は「1番打者に伝えます。切石捕手がそのままサインを出してくれたら、いける」と腕をまくった。男子で長年、“投打二刀流”で活躍した松田光監督が率いるシオノギは、練習では指揮官が130キロ近いボールを投げて打ち返すことを繰り返した。白石は「外国人投手の速い球の対策を冬にやってきた。成果を出したい」と語った。 昨季は東地区4位のデンソーは21年東京五輪金メダルの山崎早紀さんがコーチとして指導。日本屈指のスラッガーに打撃指導を受けた中村は「下半身の動かし方を教えて頂いた。チームとしては長打が増えるように練習してきた」と成果を示す。また、報知新聞社内に飾ってあるプロ野球・巨人のポスターに目を輝かせた中村。“推し”は昨季ルーキーながら活躍した門脇誠内野手で「守備を見た時に、スゴすぎていつもチェックしています」と照れながら明かした。 ソフトボールは28年ロサンゼルス五輪で2大会ぶりの種目復帰。7月にはW杯決勝大会がイタリアで控える。東京五輪後に全日本で正捕手に成長した切石は「28年に世界一になるための過程だと思って頑張りたい」と決意。リーグとしては4年後の五輪に向けて「普及」に力を注ぐ。NECの大塲は「代表だけに頼らず、JDリーグ全体で盛り上げていきたい」。デンソーの中村も「(選手も)主体となってやることが大事。見に来てくれる人に楽しかったと思ってもらえる試合をしたい」と気合いを入れた。 リーグ発足3季目の24シーズンは、全16チームが参加。東と西の地区に分かれ、4月12日~14日にレギュラーシーズンの第1節を行い、10月下旬まで各チーム29試合を戦う。各地区3位以上と東西4位の勝率のいい方が11月のポストシーズンに進み、日本一を決める。
報知新聞社