向拝透欄間と呼ばれる部分の木彫刻を搬入
首里城正殿の再建が進む中、県に寄付された基金を活用して制作された向拝透欄間と呼ばれる部分の木彫刻が搬入されました。 「向拝透欄間」は首里城正殿の顔となる正面・唐破風の下の部分に飾られ、牡丹や唐草・獅子の透かし彫りが施されていて、正面に3枚両側面に2枚のあわせて5枚あり、全長はおよそ12メートルになります。7月から2ヵ月かけて制作されました。 彫刻家儀保克幸さん「(欄間を)起こしたときにレリーフ状の唐草文様がすごく美しくて思ったより迫力があっていい出来栄えになったと思います」 制作では鎌倉芳太郎が大正時代に撮影した古い写真をデジタル処理し、獅子の毛並みまでより繊細に再現されています。 彫刻家儀保克幸さん「(古写真の参考で)当時の姿を再現できるように彫った、もう少し更に当時をイメージしながら見れる首里城ができると思う」 向拝透欄間は今後、塗りの作業に入り、2年後の秋には正殿を色鮮やかに飾ります。