【泥沼不倫】「家に誰かいる」…36歳妻が出くわした“いるはずのない人物” 妊娠中から続いていた裏切りと結末
信頼していたのに…妊娠中からだまされ続けて
美香さん(36歳、仮名)、敦さん(38歳、同)には、3歳と生まれて間もない子どもがいます。 妊娠中から敦さんの様子がおかしくなり、たびたび朝帰りをするようになりました。当時、転職したばかりの夫は「上司に付き合わされて、“おさわりOK”の店などに連れて行かれる」と、あっけらかんと話していたそうです。美香さんは、妊娠中にセックスするのは嫌でしたし、「風俗で解消してくれるならいいか」とおおらかに構えていました。 しかし、何度か続くとモヤモヤする気持ちになり、それを高校時代からの親友である陽子さん(36歳、仮名)に女子トークで話していました。 陽子さんは当時、離婚したばかり。子どもはいなかったこともあり、自由な恋愛を楽しむ境遇です。「風俗で済むならそれでいいじゃない。その場限りの発散よ」と笑います。そのときは、複数恋愛を楽しんでいる陽子さんのことを、美香さんはうらやましく思っていました。 さて、出産後も朝帰りは続きます。ある日、夫の洋服を洗おうとすると、高額なブランドのレシートが出てきたのです。問い詰めると、キャバクラの女性にプレゼントしたといいます。美香さんは激怒して、二度とこんなことはしないと約束させました。 その後も朝帰りがたびたび続き、ストレスを感じた美香さんは、実家に子どもを連れて帰ることに。3週間、実家で過ごしたある日、平日の昼間に荷物を取りに帰った美香さんは驚きます。「家に誰かいる」と思ったら、親友の陽子さんだったのです。 離婚後、一人暮らしをしているはずの陽子さんが自分の家にいる、しかも、家に来る約束を自分とはしていない――。美香さんは混乱します。 その場で「何でいるのよ」と問い詰めます。陽子さんは、美香さんが妊娠中から敦さんと付き合っていたと認めました。そして、「敦さんは離婚して、自分と結婚すると言っている」とまで言うではありませんか。 「帰って。裏切り者。あんたなんか友達じゃない」。そう告げて、家から追い出しました。 すぐに電話で夫に連絡を取ると、完全否定。帰宅させて問い詰めても、「そんな事実はない」の一点張りでした。 しかし、美香さんが鍵を渡したわけでもないのに、陽子さんが家にいたという事実を無視することはできません。「陽子が泥棒だって警察に言うわよ」と決めゼリフを放ちました。 敦さんは観念し、土下座して謝ります。当然許されるわけもなく、美香さんは離婚。陽子さんとは絶縁。敦さんと陽子さんの関係は続くかと思いきや、あっさり解消したそうです。 「陽子は昔から“恋多き女”って感じの人。結婚前から敦と仲良くしていましたけど、まさか親友の私の夫に手を出すなんて。『離婚して寂しかったので許して』と言っていましたが、勝手すぎる。一生許せません。 敦は子どもたちの父親なのだから会わせないといけない…と頭では分かっていますが、今はまだ無理です」 敦さん、陽子さんにとっては、軽い気持ちによる浮気だったのかもしれません。しかし、現実はそんなに甘くない。不倫はバレようがバレまいが、当事者の良心の呵責(かしゃく)はずっと続きます。そして明るみに出たときが地獄です。 政治家や芸能人の不倫はメディア上でバッシングが続きますが、「一般人だから大丈夫だろう」という甘い考えは捨ててください。子どもの学校関係にまでうわさが流れ、家族ごと転居を余儀なくされた人もいます。別れさせた相手が、職場に不倫の事実をFAXで送りつけた事例も聞きました。当事者の男性は昇進が遅れました。 不倫によって傷ついた複数の人がいるわけです。その人たちの心情をくみ取る対応をしなければ、追い込まれることもあります。 そうなる前に、自分の不倫の予兆を感じたらまず遮断。「家族が離れていくかもしれない」「人生、詰んでしまうかもしれない」と警鐘を鳴らしてください。
「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美