世界初「ミスAIコンテスト」候補者に見る美の要件 表情分析家がトップ3を大胆予想
また、美人コンテストに入選している人々の顔写真を合成し、同様に平均的な顔を作ると、普通の平均顔に比べ、より美しく感じることがわかっています。いわば、究極の美人顔ということになります。 ■究極の美人顔は優勝しない? 「究極の美人顔はどの候補者か」ということになるのですが、この基準から10名の候補者を絞ることはできません。全員同点です。そもそもAIは、平均的な回答をアウトプットするものです。したがって、必然的に平均顔であり、究極の美人顔になるからです。
ですので、敢えて平均からズレさせるアレンジによって独自の美しさを演出する必要が生じるでしょう。しかし、ズレを作ることで美しさの均衡を崩しかねない。一体、どんな方法が考えられるでしょうか。 考えられるアレンジの1つは、角度です。顔が真正面を向いていると平べったく見え、魅力が低下します。そこで、少し角度をつけます。まずは、左頬を前にします。すると、顔が立体的に見えるようになります。 また、顔の左側に感情が強く表れるゆえ、私たちは顔の左側を好む傾向にあります。次に、あごを引きます。顔の下半分が小さく見えるようになります。これは幼形化された顔といい、かわいらしさや女性らしさを強調させることができます。
この角度という点を加味すると、ラリナ>ケンザ>エリザ>アイアナが目立ち、この順に軍配が上がります。 ■パーツを細かく調整するならば? 次に考えられるアレンジは、パーツの調整です。調整するとすれば、頬と唇を膨らませ、あごを小さくし、肌を明るくする。これらは、通常(人間ならば)、女性ホルモンの影響ゆえに生じ、女性らしい顔の特徴として知られています。免疫機能が高いことを示すシグナルであり、私たちはこうした顔に魅力を感じます。
これらの特徴が、オリヴィア=アイリア>ケンザ=ラリナ>エリザの順で目立ちます。 そして、難しいのが表情のアレンジです。笑顔が好印象を与えることはもちろんですが、歯を見せるビッグスマイルが良いのか、微笑が良いのか。逆に、真顔のほうが、美しさが引き立つのか。ここは穏当に笑顔を採用しましょう。 ■笑顔は吉と出るか凶と出るか? 笑顔の強度を基準にします。笑顔の強度とは、口角の引き上がり度合いと目の周りの筋肉の収縮度合いのことです。これらの度合いが強いほど、笑顔の強度が強い。すなわち、大きな笑顔、ビッグスマイルになります。