32歳男性で「年収300万円」です。結婚を考えているのですが、この年収だと厳しいですか?「共働き」なら養育費や老後も大丈夫だと思うのですが…
老後の蓄え
金融庁の「市場ワーキング・グループ」の報告書によると、高齢夫婦で無職の世帯では毎月約5万5000円の赤字が発生しています。つまり1年で約66万円の赤字です。 また、厚生労働省が発表した令和4年簡易生命表によると、平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳です。65歳から20年ほど老後生活が続くとすると、1320万円が不足することになります。 このことから、生活の余裕を考えて65歳までに老後の蓄えとして1500万円貯めることを目標とします。本ケースの場合、32歳から65歳までの33年間貯金をして目標額を貯めるには、毎月の必要貯金額は約3万8000円です。 世帯の手取り額が約40万円、4人家族の生活費がおよそ41万2000円とすると、生活費と貯金で毎月約5万円不足します。老後の蓄えまで考えると、生活費を節約したり、NISAなどで資産形成をしたり、転職・副業などで収入を増やしたりするといった対策が必要になるでしょう。
結婚において大事なこと
男性の年収が300万円、相手も同じような年収で子どもが2人いるとなると、収入に対して支出のほうが多くマイナスになってしまうため、日々の生活費や収入について工夫が必要であるという結論になりました。 しかし、結婚生活において大切なことは年収だけではありません。浪費癖がなくきちんと貯金できること、精神的に余裕があり周りを気遣えること、相手の話を親身に聞けること、清潔感のある身だしなみをしていることなど、「思いやりのある自立した大人」であることが大事です。 また、日頃の態度も見直してみましょう。例えば店員に横柄な態度を取るなどすると、女性側からすれば結婚後に自分にもこの態度で接してくるのでは、と感じてしまうかもしれません。誰に対しても丁寧な態度を取るように心がけましょう。 結婚してからも夫婦できちんとコミュニケーションを取る、男性側も家事や育児をきちんと分担する、生活費や老後の資金について共通の目標や認識を持つといったことも非常に大事になります。