32歳男性で「年収300万円」です。結婚を考えているのですが、この年収だと厳しいですか?「共働き」なら養育費や老後も大丈夫だと思うのですが…
「そろそろ結婚を」と考えたとき、自身の年収や共働き希望など相手に望む条件を客観的に見て「本当に結婚できるのだろうか」と心配になってしまう人もいるのではないでしょうか。本記事では、32歳で年収300万円の男性を例にとり、結婚して子どもを育てる場合に生活していけるのかを検証します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
32歳の平均年収
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、30~34歳男性の平均年収は約485万円です。32歳男性で年収300万円の場合は平均年収を下回りますが、まずはこの年収で結婚しても生活していけるのか検証していきます。
共働きの場合の世帯年収
ではまず、結婚後は同年代の妻と共働きすると仮定して見ていきましょう。国税庁の同調査によると、30~34歳女性の平均年収は約338万円です。ここでは計算がしやすいように、男性の年収と同じ年収300万円の女性と結婚したとします。 一般的に手取り額は年収額のおよそ8割ほどなので、男女それぞれで手取り年収は240万円、世帯年収だと480万円になります。月収にすると手取り額は2人合わせておよそ40万円です。
4人家族で必要な生活費
次に、結婚後に子どもができたと仮定しましょう。総務省統計局の2023年度の「家計調査(家計収支編)」によると、4人家族の月の生活費はおよそ30万円です。この生活費には、子どもの教育費も含まれています。 ただし、この調査における毎月の家賃地代費は約1万1000円とかなり安くなっています。2022年度の「住宅市場動向調査」によると、分譲集合住宅の住宅ローン返済額は、全国平均で年間148万1000円、月額にすると約12万3000円です。家賃地代費をこちらの金額に置き換えると、月の生活費は約41万2000円となります。 夫婦共働きでそれぞれ年収300万円の場合、毎月の手取り額の合計が40万円となることから、平均支出額が収入を上回る状況です。そのため余裕ある家計を実現するために、家賃やローン支払い額が少ない家を探したり、副業をして収入を増やしたりするなど工夫が必要かもしれません。