選手間の対立、主力選手の監督批判 フランス代表は一時代の終焉を迎えようとしているのか
チーム内に数々の不協和音
6日(現地時間)に行われたUEFAネーションズリーグのリーグAグループ2第1節でイタリア代表に1-3で敗れた後、フランス代表では様々な問題が起きていたようだ。 [映像]UEFAネーションズリーグ フランス対イタリア ハイライト フランス紙『L‘Équipe』によると、イタリア戦後のロッカールームでGKマイク・メニャン(ACミラン)がFWキリアン・ムバッペらチームの主力選手達について、「あまりにもエゴイスティックで自分のことしか考えていない」と発言し、チーム内の雰囲気が険悪なものなったという。 一方、そのメニャンに自己中心的と批判されたムバッペは、9日のベルギー戦前に行われたミーティングの場でチームの戦術面について準備不足であると主張。ディディエ・デシャン監督への批判とも受け取れるような発言をしたと同紙は伝えている。 デシャン監督の采配については、FWアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)もフランスメディア『Téléfoot』の取材に応じて今夏のEURO2024を振り返った際に、「ポジションや戦術の変更が多過ぎて、それに対応しなければならなかった。自分が好きなような形でプレイすることができず、フラストレーションや怒りといった感情の方が大きかった」とコメント。デシャン監督への不満を口にしていた。 各ポジションで世界屈指のタレントを豊富に擁し、これまで主要国際大会では常に優勝候補に挙げられてきたフランスだが、既に12年が経過したデシャン体制はそろそろ限界に達しつつあるのかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部