介護医療院「千年希望の杜　成田」の外観＝成田市

　社会福祉法人恵洋会（睦沢町）は今月、成田市に介護医療院「千年希望の杜　成田」を開院した。 　介護医療院は、医療と介護の両方が必要な高齢者や長期療養が必要な患者を対象とした施設で、日常生活の介助だけでなくリハビリや医療ケアも受けられる。 　今回開院した施設は鉄骨造4階建てで定員は多床室（4人床）88人、個室12人。病院併設型とは異なり、独立した介護医療院であるのが特徴。住民との交流スペースとなる「地域交流センター」も設けた。 　また、介護ソフト・センサー・内線が連動し、それらをスマートフォン1台で対応できるICTの仕組みを導入したのも特徴だ。介護の質を高めると同時に、職員の業務負担を軽減する工夫が取り入れられた。 　恵洋会の山本宗大理事長は、成田がコロナ禍での航空産業への打撃を経て経済回復を遂げていることから「新規事業を行うのなら成田で行いたいと模索していた」とした上で、施設の開院を機に「未来に向けて尽力する姿勢を見ていただけたらうれしい」とコメントした。