車窓から釧路の夕焼け堪能 夕陽ノロッコ号、運行開始
世界三大夕日に数えられる北海道釧路の夕日を列車内から楽しめる「夕陽(ひ)ノロッコ号」が21日、始まった。JR北海道の人気観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」のバリエーションの一つで、昨年から運転日を拡大し、30日まで計10日間運転される。初日は往復ともに指定席が満席、自由席も立ち席が出るほどで、多くの乗客が車窓から釧路湿原を照らす夕日や夕焼けを堪能した。 夕陽ノロッコ号は2020年から毎年運行している。夕日が見られるのは釧網線の塘路発釧路行きの下り列車で、塘路駅を午後5時2分に発車する。釧路市の日没時間は21日が午後5時22分で、1日ごとに1~2分ほど早まる。 初日は団体予約も入り、往復ともに満席の好調なスタート。オリジナルデザインのヘッドマークと側面行先標(サボ)を装着し、車内では上りと下りで異なるデザインの限定乗車証明書を配布した。限定プリンや夕日グッズの販売も行われた。沿線にも多くの鉄道ファンがカメラを手に待ち構え、夕焼けをバックに湿原を走る列車に向けシャッターを切っていた。 指定席は24日まで満席。通常のノロッコ号の運転は10月6日までとなっている。
釧路新聞