中村隼人 新年一発目舞台へ意気込み 万博控える一年を歌舞伎から盛り上げる
歌舞伎俳優の中村隼人(31)が16日、都内で、主演を務める松竹創業百三十周年「壽 初春大歌舞伎」の夜の部「大富豪同心」(来年1月2~26日、東京・歌舞伎座)の取材会に出席。演出の松本幸四郎(51)、演出・振付の尾上菊之丞(48)が見守る中、新年一発目の舞台へ意気込んだ。 幡大介氏による同名長編小説が原作。19年にNHK BSでドラマ化され、隼人が主役として二役を演じていたが、新作歌舞伎でも同役に挑む。隼人は「来年は万博もありますし、海外からも日本の文化が再注目されると思う。歌舞伎に注目されると思うので、力を蓄えて、自分の持っている物を出して、きっかけをつくる舞台にしたい」と腕をぶした。 歌舞伎座で初めての演出を手がける幸四郎は「今回演出させていただくのは初めて。なんとかとは思っていますが、この作品は娯楽時代劇としてとても面白く、こんな時代劇があったらいいなと思っていた作品。『隼人君ここにあり』という物を作れるように努めたいと思います」とこちらも演出へ意気込んだ。 菊之丞は演出と振付を担当する。「ドラマにおいて、私も拝見した時にこんなに隼人さんにピッタリで、役者として引き出す作品に出会われたんだなと思っていた。お手伝いできることをうれしくおもいます。幸四郎さんから出てくる様々な物を受け取りつつ、具現化するお手伝いができることを楽しみにしております」と新春舞台への期待を口にした。