退職金を使ってマンションを購入し、「住み替え」を考えています。注意点はありますか?
子どもの独立や自身の定年をきっかけに、現在住んでいる戸建てと比較して「交通の便がよい」「階段の上り下りをしなくてよい」などの理由で、退職金を使って、マンションへ住み替える方がいます。 この記事では「定年後の住み替え」をテーマにして、そのメリットと注意点についてご紹介します。
マンションに住み替えるメリットとは
野村不動産ソリューションズ株式会社のサイト「ノムコム60→」が行った「60歳からの住みかえ」アンケートによると、60歳以上で戸建てから住み替えをした人のうち、戸建てからマンションに移った人は24%でした。 マンションに決めた理由を見てみると「最寄り駅が近い」「生活に便利」「維持や管理が楽」などが上位になっており、利便性が決め手になっていることがうかがえます。 ■マンションのメリット マンションに移った場合、以下のようなメリットが考えられるでしょう。 ・メンテナンスが楽 マンションでは、共用部分のメンテナンスは管理会社が行います。屋根や外壁などを修理する際には、戸建てならば、自分で業者を探すところから始める必要があるため、楽になるでしょう。 ・セキュリティー面で安心 多くのマンションはオートロックになっています。24時間管理人が常駐するマンションであれば、より安心です。 ・生活するのに便利 都心部や駅の近くにあるマンションであれば、買い物などに困ることが少なくなります。階段の昇降が難しい高齢者でも、エレベーターのある物件ならば、移動にも困りません。 ■退職金で購入するメリット 退職金を活用してマンションを購入すると、次のようなメリットがあります。 ・ローンの軽減、返済期間の短縮 退職金を頭金として使うことで、住宅ローンの残高が減少します。ローンの返済期間を短縮できて、月々の負担も減らせるため、毎月の生活費に余裕が出るでしょう。 ・貯蓄を残したまま購入できる 退職金の範囲内で購入できる場合は、貯蓄を残せる点がメリットです。老後資金を用意しながら、住み替えができます。